早いもので、Ubuntu 10.10のリリースまであと一ヶ月ちょっと。2010年10月リリースを意味する今回のバージョンは、10月10日に公開されることに。
それに先駆けて、予定より1日遅れて9月3日(金)に、ベータ版がリリースされました。
早速、試してみました。その特長を中心に、概要を簡単にまとめてみたいと思います。
◆ソフト管理は、全て「Ubuntuソフトウェア・センター」にお任せ!
まず、第一の特長と言えば、Ubuntuソフトウェア・センターの機能がさらに強化されている点。
ネット上を探し回ることなく、あらゆるジャンルのソフトウェアをダウンロード&インストールできるのが、Ubuntuの便利な機能のひとつですが、ソフトウェアのインストール/削除を始め、あらゆる管理がこのツールに集約されています。
3rdパーティのソフトウェア、個人で開発されているアプリケーションのリポジトリの管理も連動。
「注目ソフト」や「What’s New」の表示も加わり、詳細情報の日本語化、スクリーンショットも充実し、欲しいソフトをさらに見つけやすくなっています。
インストール履歴も表示されるようになり、不具合が生じた時の解決のヒントとしても役立ちそうです。
単独の「.deb」パッケージをインストールする際には、ダブルクリックすることで、従来では「gdebi」という簡易なパッケージインストーラが起動しましたが、デフォルトでは、この「Ubuntuソフトウェア・センター」が起動し、インストールを行うようになりました。
*ベータ版のインストール直後のものは、この機能に不具合があります。
ベータ版のインストール直後ではDropboxがうまくインストールできずアセりましたが、システムアップデート後は導入できました。
まずは、更新は頻繁に行われるので、マメにシステムアップデートを行なった上で利用することをオススメします。
◆デスクトップのUI、ルック&フィールは、まだ作業進行中
デフォルトの細かな見た目、ユーザインタフェースについては、最後の詰めに入っている段階で、作業が進行している状況。
正式版リリースのギリギリまでブラッシュアップが続くそうです。

現状で、大きく変わっているのは、通知領域のスピーカーアイコンからRhythmboxを起動し、音量だけでなく再生操作もできるようになっている点。アルバムのサムネイルも表示され、さらに便利になっています。
アイコンも「Humanity」をベースにバリエーションが加わり、テーマに応じて変えることができるようになっています。
デフォルトの背景画像、ウィンドウの配色など、細かい点で気になる部分がまだまだありますが、リリースに向けて、大幅なブラッシュアップが施され、かなり洗練されたデザインとして仕上がることを・・・期待することにいたしましょう。
◆EvolutionがPIMツールとしてさらに充実、起動も速く

メール、カレンダーなどのPIMツールを統合したEvolutionは、2.30を搭載。従来にに比べてかなり動作が速くなっています。
アカウントの設定も簡単。特にGmailについては、IDとパスワードを入力するだけで、すぐに利用できるように。
カレンダー、連絡先についてもGoogleサービスと連動が容易です。
インターネットに接続できない状況でも、Googleのサービスがオフラインでも利用できるのもとても便利です。
私は、6.06以来、Evolutionをまともに使ったことがありませんでしたが、このバージョンからようやく常用してみる気になりました。
メールはIMAP,POPはもちろんMicrosoft Exchangeにも対応。
MS Outlookに似たインタフェースにより、Windowsユーザにとっても、すんなり移行しやすい総合PIMツールに仕上がっています。
◆Ubuntu Oneが進歩
Ubuntuが提供するオンライン・ストレージをメインとしたクラウドサービス「Ubuntu One」の新規アカウントの作成がローカルで行えるように。
既存のアカウントの登録もこの画面で行えます。
音楽、画像、ビデオ、Downloadsの各主要フォルダに表示される「Synchronize this folder」にチェックを入れるだけでUbuntu Oneにバックアップ保存が行われ、他のパソコンと同期が行えるようになっています。
Ubuntu Oneの個人アカウントのページもさらに充実しています。
◆標準の画像管理ソフトとなった「Shotwell」
従来のF-Spotに代わり、標準の画像管理ソフトが、さらに軽量で使いやすいShotwellに変更されています。
日本語化対応済みの新バージョンが搭載されています。
◆Twitterの最新の仕様に対応したGwibber
9月から認証の仕様が変わったTwitterにも対応した最新版(テスト版)を搭載。TwitterやFacebookなどのソーシャル・サービスをすぐに利用できます。
◆力の入ったアップデート、ネットブック版「Unity」
この10.10からはマルチタッチ機能も搭載し、来年にはタブレット版もリリース予定。そのベースにもなるのが今回のネットブック・エディションの通称「Unity」。1024×600あたりの解像度がメインとなるネットブックの画面を有効に利用できるようなメニューで構成。力の入れ具合が伝わってくるGUIの仕上がりとなっています。このUnityについては、別途ご紹介できればと思っています。
◆テスト、レビュー、修正のためのベータ版
常に進化をしつづけるUbuntu。オフィシャルページの表現にあるように、ベータ版の役割は、ユーザによるテスト、レビュー、そしてバグ報告によって不具合を修正していくためのリリースです。
不具合の修正は毎日のように行われ、通知が届くまでにタイムラグがありますので、マメにシステムのアップデートを、手動で行うといいでしょう。
- 既知の不具合などは、下記に記載されています。
- http://www.ubuntu.com/testing/maverick/beta
◆バグレポートについて
◆ベータ版の入手
- http://www.ubuntu.com/testing/download (Ubuntu Desktop, Server, and Netbook)
- http://uec-images.ubuntu.com/releases/10.10/beta/ (Ubuntu Server for UEC and EC2)
- http://releases.ubuntu.com/kubuntu/10.10/ (Kubuntu)
- http://cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/10.10/beta/ (Xubuntu)
- http://cdimage.ubuntu.com/edubuntu/releases/10.10/beta/ (Edubuntu DVD)
- http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/releases/10.10/beta/ (Ubuntu Studio)
- http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-netbook/ports/releases/10.10/beta/ (Ubuntu ARM)
- http://cdimage.ubuntu.com/mythbuntu/releases/10.10/beta/ (Mythbuntu)
- http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu-mobile/releases/10.10/beta/ (Kubuntu Mobile Preview)
- http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu-mobile/ports/releases/10.10/beta/ (Kubuntu Mobile Preview ARM)
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