Ubuntu 10.04をUSBメモリにフルインストール。作成/保存したデータをWindowsで読めるようにする。

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前回は、Ubuntu 10.04をUSBメモリにフルインストールし、USBメモリから起動した場合の起動時間の速さについてお伝えしましたが、今回は、USBメモリへインストールするポイント/コツについて書いてみたいと思います。

ここで言う「USBブート」とは、USBメモリにハードディスクと同様にUbuntuをフルインストールする方法です。
「システム」>「システム管理」>「スタートアップ・ディスクの作成」でインストールする「ライブUSB」形式のものは、とても便利で、光学ドライブを搭載していないネットブック/ノートPCへのインストールに常に利用しています。しかし、USBメモリへのフル・インストールについては、過去から幾度となく試してみたのですが、思うような成果が得られず、個人的に実用レベルとは思えないものでした。

しかし、前回のエントリでも書いたように、16GBで3,000円を切る値段ともなると、ぜひ有効活用してみたい!ということで再度試してみたところです。

Ubuntuデスクトップのインストール用CDイメージは、CD-Rに収まるように、約700MB未満の容量となっています。起動ディスクへのインストール時には圧縮されたものが展開されて、インストール直後の容量は、約2.6GB程度となります。
これに、マルチメディア・コーデック、その他、好みのアプリケーションを追加した場合、私のデスクトップ機だと約7GB程度で収まっていますので、16GBあれば本格的な利用が可能となりそうです。

まずは、下準備としてUSBメモリのパーティションから始めていきます。ここでは、WindowsやMacとデータのやりとりを行えるようにしてみます。

(1)USBメモリのパーティションを分割

パーティションの準備は、端末からコマンドでも行えますが、ビジュアルで間違えることなく作業ができるツールが「GParted」。

ライブ起動した際には含まれますが、ハードディスクにインストールした後には含まれていませんので、Synapticパッケージマネージャで同名で検索して導入しておきます。

USBメモリをパートに挿した状態で、「システム」>「システム管理」>「GParted」を選び、パスワードを入力して起動。

右上の矢印部分をクリックして、USBメモリを選びます。

001GParted

購入してきたばかりのUSBメモリは、FAT32形式でフォーマット済みとなっています。緑の枠内で右クリックして「アンマウント」を選んで、編集可能な状態にします。

再度右クリックから「削除」を選択。上部アイコンメニューの一番右の緑のチェックアイコンをクリックし、適用させます。

002GParted

新たにパーティションを作成します。

右クリックから「新規」を選択。

003GParted

まずは、WindowsやMacなどでも読み書きができる領域を作成してみます。

「新規パーティションの作成」画面が別ウィンドウで出るので、「fat32形式」で好きな容量で、左詰めで、すなわち先頭部分に領域を確保します。

Windowsでは、ext2,3,4によるLinuxのファイル形式をまたいで置かれたパーティションを参照することができません。Windows機にこのUSBメモリを挿した時に、データを読み書きできるようにするには、このように先頭部分に「fat32形式」で領域を確報しておくといいでしょう。

今どきは、Dropboxなどのネットワークストレージが充実しているので、データは”クラウド”に置いた方がいいかも知れませんが。。。

私の場合、DVD-Rにデータを焼いてバックアップが可能なように、4GB強を割りあててみました。

004NewFat32

「追加」ボタンをクリックして、続けて残りの部分にUbuntu用に「ext4」形式で領域を確保します。

データの書き込み回数に制限があるUSBメモリの場合、スワップ領域は、よほどの事がない限り不要かと。

005GParted

「適用」ボタンをクリック。

作業は、数分で終了します。

006Partitioning

(2)USBメモリへの実インストール

通常のUbuntuのインストールと同様に、ライブCD/USBからパソコンを起動させ、インストールを開始します。

「ステップ4/7」の「ディスクの準備」のところで、「手動でパーティションを設定する」にチェックを入れて「進む」をクリック。

007USBinstall

先ほどUbuntu用に確保した「ext4」の領域を選択して「変更…」をクリック。ここで、USBメモリに割り当てられた記号(この例の場合、「/dev/sdc」)を覚えておきます。

他のハードディスクなどと間違わないように慎重に選択します。ここで誤ってすでに利用中のハードディスクを選んでしまうと、中身のデータが全て消えますのでご注意を!

008USBinstallPartition

「利用方法」のリストから改めて「ext4」を選択。「パーティションの初期化」にはいちおうチェック。

「マウントポイント」は「/」(ルート)を選びます。

009USBpartitionEdit

(3)ブートローダーの設定

最後の「ステップ8/8」まで行ったら、「拡張…」ボタンをクリック。

010InstallPre

「ブートローダーをインストール」にチェックが入っていることを確認して、「ブートローダをインストールするデバイス」の一覧から、USBメモリに割りあてられている記号(この例の場合「/dev/sdc」)を選択します。

011BootLoader
「OK」をクリックして、インストールを開始させます。

(4)USBメモリからの起動

多くのネットブックやノートパソコンの場合、起動ドライブを一時的に選択する機能が「F12」や「F9」などに割り当てられています。

電源投入後、所定のキーを押しておくことで、起動ドライブを選択する画面が現れますので、USBデバイスを一覧から選択して起動させます。
P1030582

続いて「ブートセレクタ」画面が現れるので、一番上が選ばれている状態でそのまま放置するか、「Enter」を押せばすぐに起動が始まります。
P1030590

ここでの待ち時間は、デフォルトでは10秒として設定されています。

この時間を変更するには、「Startup-Manager」が便利です。Synapticパッケージマネージャで同名で検索して導入。
「システム」>「システム管理」から起動させたら「起動オプション」タブにある「待ち時間(秒)」を変更します。
StartUp-Manager

私が所有し、利用しているPCで最も遅いThinkpad x40でも平均起動時間は80秒程度。

さすがにYouTubeのHD動画を参照するとコマ落ちが生じますが、ネットワークの状態さえ悪くなければ、見れないこともありません。

(5)グラフィックス・ドライバは追加しないほうがいいみたい

ノートPCのDell XPS M1330の場合、オンボードでGeForce 7300のグラフィックスチップを搭載しており、「システム」>「システム管理」>「ハードウェア・ドライバ」により、高度なグラフィックス・ドライバの追加を促されますが、導入しないほうがいいでしょう。

これを導入してしまうと、他機ではログインに失敗してしまいます。

汎用のドライバでも高解像度での表示が可能となっています。

Aspire One, Dell Inspiron 12に搭載の無線LANドライバは、「システム」>「システム管理」>「ハードウェア・ドライバ」によりBroadcom製のドライバを導入することで、利用できるようになりました。

以上により、Thinkpad x40, Dell XPS M1330, Aspire One 531h, HP 3122、その他自作デスクトップ機を一本のUSBメモリから起動できるようになりました。

Dell Inspiron 12は、GMA500 チップセットの10.04対応のドライバがリリースされておらず、1024 x 768での表示となりますが、一応動作はしています。

No related posts.

  • http://twitter.com/alance_t3/status/11812794051 t3

    Ubuntu 10.04をUSBメモリにフルインストール。作成/保存したデータをWindowsで http://viva-ubuntu.kilo.jp/?p=2721

  • http://twitter.com/247sdn/status/11815586744 dai

    [Share] メモ – Ubuntu 10.04をUSBメモリにフルインストール。作成/保存したデータをWindowsで読めるようにする。 http://goo.gl/7NRa

  • http://twitter.com/sakasaka_666/status/12394282770 肇準(はじめ ひとし)

    B!:Ubuntu 10.04をUSBメモリにフルインストール。作成/保存したデータをWindowsで読めるようにする。 | Viva! Ubuntu!! http://bit.ly/a3Q2Y8

  • bikekirin

    何時も読ませてもらってます。
    この記事を参考にUSBメモリに10.04をインストールしたのですが、
    ブートローダーを/dev/sdaにインストールしてしまい、Windowsが立ち上がらなくなってしまいました。
    現状は、USBからも立ち上がらず、CDから立ち上げています。CDからfirefoxでは日本語変換ができず、iPhoneで書いています。
    ブートローダーを削除する方法は有りますでしようか?
    よろしくお願いします。

  • bikekirin

    早速の回答、ありがとうございます。
    とりあえず、USBメモリからはubuntuを起動できるようになり、日本語入力はできるようになました。
    xp,sp3ですが、リカバリディスクがないので、難しいみたいですが、がんばってみます。

  • u-bon

    ああ、やってしまいましたか。面倒な手順ですが、以下が参考になると思います。 
    http://okwave.jp/qa/q5693262.html
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1039641985
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1438520179

  • http://twitter.com/wanwan_zaregoto/status/13773814303 wanwan@zaregoto.org

    Currently Browsing: http://is.gd/c3N8Q ubuntu を USB に導入するときひょっとして bootloader ってデフォルトではいらない、とかあるの?

  • http://twitter.com/temquevaler/status/20928787366 Tem Que Valer

    [B!] Ubuntu 10.04をUSBメモリにフルインストール。作成/保存したデータをWindowsで読めるようにする。 | Viva! Ubuntu!! http://viva-ubuntu.com/?p=2721

  • Gon

    ここにある通りにやったらLive USBで日本語環境の構築が簡単にできました。
    u-bornさん貴重な情報ありがとうございました。私は4GBのUSBで64MBを
    FAT32で先頭に割り当て残りは全てext4で使いました。普通、Windowsでは
    いじれないパーティションの部分の操作やMBRの操作は慎重になりますね。
    結構快適です。今、この投稿もFirefoxから打ってます。

  • u-bon

    Gonさん、お知らせいただきましてありがとうございます。
    Windowsの場合、知らず知らずのうちに容量を食ってしまって、低容量のメモリではしばらくすると満杯になってしまい起動不能ということが起こりがちですが、Ubuntuの場合、そんな事もなく快適に使い続けられるのが嬉いです。

  • http://twitter.com/tashidesu/status/22503432679 Ta~shi

    @tashidesu Ubuntu 10.04をUSBメモリにフルインストール http://viva-ubuntu.com/?p=2721

  • http://viva-ubuntu.com/tips/43 USBメモリでUbuntuが起動できるようにする « Ubuntu Tips

    [...] 詳細は→Ubuntu 10.04をUSBメモリにフルインストール。作成/保存したデータをWindowsで読めるようにする。 [...]

  • http://shakeitup.at.webry.info/201010/article_32.html アラウンドフォーじぃ

    Ubuntu 10.10 を USBメモリ にインストール (手順1)

    Ubuntu 10.10 Desktop 日本語 Remix CD を
    USBメモリにインストールしてみました

  • http://ikon602cc.lomo.jp/lab/?p=472 我に艱難辛苦を! ネットブックでubuntuはじめてみました(苦笑) 2 : 仮設1号

    [...] [...]

  • jump-up

    お世話様です。パーティション作成のところで、何度やっても「/のマウント試行に失敗しました」とでて
    しまい無視して先に進んで良いものやらわからずストップしてしまっています。悲しい・・・・
    1)USBメモリを全部ext4プライマリにして初期化マウント/・・・ダメ
    2)USBメモリをパーティション分けして前FAT32プライマリ「/windows」、後ext4プライマリ「/」
    どちらもダメでした。悲しい・・・

  • jump-up

    GpartedやwindowsでPartitonwizardなどを使ってもUSBをext4でフォーマットできないのが原因のようでした。2Gとか1GのUSBメモリーでもext4にフォーマットできたのに何故大容量のはだめなんだろう。悲しい・・・ということで16GのエレコムのUSBメモリーは購入しました。さてフォーマットできるやら
    ドキドキ・・・