『Ubuntu 10.04は、USBメモリからの起動も、さらに実用的に』なり、『GNOMEを脱いでFluxboxに着替えてみたら、非力なPCでも最新のUbuntuが超軽快』となったところで、890円で買ってきた4GBのUSBメモリにUbuntu 10.04を入れて動くかどうか、いや動くだけではダメで、果たして”実用として使えるか?”どうかを試してみたくなりまして。。。
USB 3.0が主流となれば、速度が現状の2.0の10倍を越えると言われていますが、64GBで4万円ほどする現在、当面は格安のものを最大限活用したいものでございます。
日本時間の4月9日にリリースとなったUbuntu 10.04 β2をインストールしたUSBメモリからブートした環境で、今日の午後は、無線LANが使える「Wired Cafe」で作業してきました。
敢えて用いたのは、Thinkpad x40。新しいマシンだとGNOME環境でもストレスなく動いてしまいますので。
まずは、アプリケーションを軽量/軽快なものに取り替えていきます。
1.1GHzのクロックのPentium M プロセッサという、今ではかなり非力なスペックのマシンで、軽快に使える事を目指します。何せ7年前の機種です。
USBブート環境でも、ストレスなく使えるように、軽量なアプリケーションに置き換えます。Ubuntu 10.04のインストールしたての容量は約2.4GB。不要なものは極力削除することで、4GBという限られた制約の中で、仕事に関わる一連の作業は不自由なく行える事を目指します。
■ヘタに不便な軽量ブラウザ入れるよりも、Google Chromeで十分軽い!
まずは、Webブラウザ。Firefoxを削除し、Google Chromeに入れ替えました。拡張機能が充実し、今やFirefoxを凌駕するほどのエクステンションを用いることで、Webアプリ/サービスを有効に利用できれば、かなりのアプリケーションを代替できることでしょう。他の軽量と言われているブラウザよりも起動/コンテンツの表示が速かったりします。下手に不便なブラウザを入れるよりもこちらの方がいいみたい。
BGMを聴こうと、radico.jpにアクセス。全くストレスなく聴けます。今や新聞代わりの「Googleリーダー」で記事をブラウズもスイスイ。
あとは「w3m」も入っていますので、端末から「w3m viva-ubuntu.com」と入力すれば、当サイトがターミナル上で表示されます。

「w3m-img」も導入しておくことで、インラインで画像も表示できます。
■音楽は「Listen」
「Rhythmbox」を削除して、代わりに選んでみたのが「Listen」。軽量ながらも総合音楽管理ソフトに匹敵するほどの機能を持ちます。
Internetラジオ機能で、BGMもバッチリです。
■コーデックを丸ごと一気に追加
動画、音楽を楽しむためには、コーデックが必要。「ubuntu-restricted-extras」を導入して、一気にまるごと入れておくことで、先ほどのネットラジオもYouTube, ニコニコ動画なども観られます。
HDの動画もほとんどストレスなく再生できます。
■軽量なのにソコソコの機能「Mirage」
「F-spot」を削除し、画像ソフトは軽量で有名な「mirage」にしました。画像表示も速く、スライドショウにも対応。画像の簡単なものならば編集にも対応しています。
外出時の作業であれば、これだけで足りるかも知れません。
だけど、私の場合、GimpとInkscapeはどうしても外せないので、両方追加しました。
どちらも問題なく使えます。特に、Gimpはこの環境でもWindows版よりも速く起動します。
■pdfファイルが即座に開く「xpdf」
PDFファイルは、標準のドキュメントビューワでも参照できますが、もっと軽い「xpdf」を。「xpdf-japanese」を同時に入れておくことで、日本語もちゃんと表示されます。東風フォントなので、表示は多少アレですが、分かればいいんですっ!
■Beckyライクな軽量メーラ「Sylpheed」
メールは「Evolution」を削除し、「sylpheed」を。Windows時代に使い慣れたBeckyライクな軽快なメーラです。Thunderbird3.0同様に、新規アカウントウィザードでGmailのアカウント追加がとっても簡単になっています。
■SambaのためにNautilusは残留決定
さまざまな設定を楽ちんに行えるように、GNOME環境はほとんど残してあります。特にSamba経由で他のマシンにアクセスするには、GNOMEの標準ファイルブラウザである「Nautilus」が使いやすいです。ただし、例の”Nautilusパニック”で慌てないように起動コマンドを「nautilus –no-desktop」としてFluxboxに登録しています。
■システム状態を一覧で監視「Conky」
デスクトップをクールに彩る意味と実用を兼ねて、「conky」でシステム情報を常時表示するようにしました。
これで、特にUSBメモリの空き状況を監視します。
◆Google Chrome拡張機能を厳選
ノートPCの画面上で多くの拡張機能を有効にしてしまうと、スペースが圧迫されて、アドレスバーが表示されなくなってしまうことも。そこで、拡張機能は次のように厳選することにしました。
■ソーシャルサービスを素早く利用できる「Shareaholic」

表示中のWebページに関するTwitter,Tumblrへの投稿、E-mail送付、Evernote, Instapaperへのクリッピング、ソーシャルブックマークへの追加などへのサービスへのアクセスがアイコンクリックで行える便利な拡張機能。設定画面で好みのサービスを選んでおけます。
■Twitterクライアントの代替はこれ
Twitterは、「Chromed Bird」が便利。「リスト機能」にも対応しています。
■Google Webアプリにはここから一発アクセス
「Handy Google Shortcuts」も省スペースには有効。こちらもオプション画面で、表示させるサービスを選択できます。
あと、「Symtica」もオススメ。いきなりGoogle Docsのドキュメント、プレゼンとかスプレッドシートをアイコンクリックで新規作成できたりします。
Google Chromeの拡張機能は再起動不要なので、好みに応じて切り替えて使うと便利ですね。
■Google Docsを「OpenOffice.org」の代替として便利に使う
「Ultimate Google Docs Viewer」を入れておけば、オフィス書類をGoogle Docsで開けます。
オフィスアプリは、Google Docsで代替としてしまうことで、一気に700MBを越える容量を削減できます。
さて、Google Docsのドキュメントに直接文字を入力しようとすると、プチフリーズ的な現象に。
テキストエディタで入力したものを、最後に貼り付けることで対処しました。
テキストエディタの「gedit」は重いので削除、代わりに「leafpad」を入れました。
帰宅後、自宅の無線LAN環境ではGoogle Docsでも問題なく入力できていたので、回線状況によっては、キツい場面も出てきそうです。
■Dropboxは拡張機能で我慢
高機能オンライン・ストレージ・サービスとして今や定番となったDropbox。無料で利用できる領域は2GB。16GBのUSBメモリでは導入していますが4GBの容量では無理。ズバリ「DropBox」という名の拡張機能を有効にすれば、アイコンから一発でWebサイトの保管場所にアクセスできて、ファイルを参照できます。作成したファイルは、WebブラウザでアップロードすればOK。
■画像編集もクラウド上で
「Picnik」ボタンをクリックして、Webで表示中の画面をキャプチャして「Picnik」のWebサービスにすぐに転送。オンラインでトリミングなどの編集ができてしまいます。完成後はローカルに保存も可能。逆にローカルの画像をアップして編集することもできます。Googleに買収されて、さらに便利になることが期待されますね。
■公式にはない拡張機能は、chromeextensions.orgで
ちなみに、動画や画像のダウンロードや、WebOS「SilveOS.com」へアクセスするための拡張機能など、公式ページに収録されないものは次のページから入手できます。
http://www.chromeextensions.org/
以上の削除 & 追加の作業で、当初約2.4GBであった容量が、2.5GB程度で収まっています。
さらに、容量を稼ぐために、「Ubuntu Tweak」を導入。パッケージクリーナー機能を使い、不要なパッケージ、キャッシュ、設定ファイルなどを削除。
■何かと便利な「Ubuntu Tweak」
以上により、約2.2GBまでになりました。
空き容量が1.3GBもあれば十分でしょう。

■最後に
USBメモリは、一般のハードディスクに比べても転送速度は遅いわけで、やはりUSBメモリからのアクセスが必要な場面では「待ち」が必要な場面に出くわします。
まず第一は、文字入力の場面。先ほども書きましたが、Google Docs, geditでは、急いで入力した場合、変換が追いつかない、特に日本語と英語との切り替えがスムーズに行えない事が多々生じました。Leafpad、Tomboyなど、軽量なアプリであれば問題なかったのですが、今日の作業は熟考しながらの企画のアウトラインの作成でしたので、議事録作成など、ブラインドタッチで文字の入力が必要な場面では、ストレスを感じてしまうのかも知れません。
二番目は、ファイルのコピー。ハナッから4GBしかないわけですが、Sambaでネット越しにファイルのやりとりを行うと、ハング?と思える事が。CPU, RAM, SWAPの状況は全く問題ない場合でも、起こります。
あとは、システムアップデート。Ubuntu 10.04 β2のリリース後に、すぐに大規模なアップデートがあったのですが、ハードディスクのシステムアップデートに比べて数倍の時間を要していたようです。
以上、非力なノートPCで、USBメモリからのブートさせ、しかも4GBという制約の下で丸一日作業してみたわけであります。
この原稿もこのマシンで書き、ブログのダッシュボードからアップ作業を行っています。
まあ、使い方さえ絞れば、十分に実用に耐えうる!・・・ということが分かった、一日だったのでありました。
USB3.0のUSBメモリを使ったら、どうなっちゃうんでしょうね?
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