◆Windows PCにUbuntuを追加するならWubiが簡単&便利!
最近では、デスクトップPCよりもノートPCの方がたくさん売れているようです。
その9割以上にはWindowsが搭載されています。
Ubuntuに興味がある方には、WubiでUbuntuをインストールするのがオススメです。
インストールは簡単です。また、後述するようにアンインストールも簡単です。
Ubuntu 10.10 Desktop 日本語 Remix CDをダウロードしてCD-Rに焼きます。
Windowsの起動中に、用意したインストールディスクを挿入します。自動でインストールの開始画面が現れます。

「wubi.exeの実行」をクリック。

「はい」をクリックしてインストールを進めます。
なお必ず有線LANにつないだ状態でインストールを。特に多くのノートPCに搭載する無線LANのドライバなどを追加するためにも必要です。

「Windows内にインストール」をクリック。

インストールサイズは最大で30GBまで確保できます。ディスクに余裕があれば30GB確保を。
後述の方法で、ファイル/コンテンツの保存先をWindowsにしたり、Windowsで作成したファイルを開いたり、メディアコンテンツを再生するならば、10GBもあれば実は十分だったりします。
「インストール」をクリックすると必要なファイルが数分でコピーされます。

いったん再起動します。この時、ディスクが排出されますのでトレイから取り出してしまって構いません。

Windowsブートマネージャ画面が出るので、リストから「Ubuntu」を矢印キーで選択してEnterします。

Ubuntuの実インストールが始まるので、画面の案内に従います。
インストールは、ほんの数分で終了します。
再起動後、「Windowsブートマネージャ」でUbuntuを選択すると、続けてUbuntuのブートローダーが出ますので、リストからUbuntuが選択されている状態でEnterします。
Ubuntuのログイン画面が現れたら、インストール時に設定したIDとパスワードでログインします。
◆無線LAN、グラフィックスドライバなどの追加
パソコンに搭載する部品のドライバがオープンソースではなくメーカー独自のものの場合、インストール後にドライバの追加に関する案内がでます。手動でチェックする場合には「システム」>「システム管理}>「追加のドライバ」を起動します。
無線LANやグラフィックスドライバをこのツールで認識してくれれば、ドライバの追加が可能です。それにより無線LANが使用可能になり、グラフィックス性能が上がり、派手な3D画面エフェクトなどが利用できるようになります。
#新しいハードウェア/部品では、ドライバーが対応しておらず動かないものも多々あります。動作しない場合、いったんあきらめるしかありません。しかし、日々開発は続けられているので、しばらく待てば対応することも数多くあります。
◆アプリケーションはクラウドの中から。一箇所から追加/削除できます。
「アプリケーション」>「Ubuntuソフトウェアセンター」から豊富なアプリケーションを検索し、インストールボタンをクリックするだけでアプリケーションが簡単に追加できます。

#まだ日本語化されていないアプリケーションもたくさんあるので、英語に抵抗がある方にはツラいかも知れませんが。
#ユーザも増えたことにより、アプリケーションの日本語化も急速に進んでいます。
「システム」>「システム管理」>「日本語環境セットアップヘルパ」では、日本語環境で利用するにあたって便利なアプリケーションが一覧のリストにチェックをいれていくだけで、一気にまとめて追加できます。

「Ubuntu Tweak」というカスタマイズツールを用いれば、人気あるアプリケーションを簡単に追加できますし、カスタマイズも簡単に行えます。詳しい説明はこちらをご覧ください。
◆Windowsパーティションに保存されているコンテンツをUbuntuでも利用

「/host」以下にWindowsのディスクがマウントされます。「/host/Users」の下のユーザ名フォルダの中がWindowsのマイドキュメント・フォルダ。ここに直接アクセスしてビデオや音楽、写真などを再生できます。オフィス書類も直接開けます。
このフォルダをブックマークしておくと、すぐにアクセスできて、ファイルを保存する時も便利です。
Ubuntuで作成したファイルもこの中に保存でき、Windowsで起動した際に利用することができます。
このようにWindows領域をUbuntuで認識できるので、Windowsでトラブルが発生してしまった際に、Ubuntuから起動させることで大切なデータを救うこともできるのです。
◆Ubuntuのアンインストールも簡単

自分には使いこなせないと思ったら、アンインストールも簡単です。Windowsのアプリケーションを削除するのと同じ手順で削除できます。ブートマネージャー画面も一緒に削除され、表示されなくなります。
◆反省:Wubiは、あくまでも「お試し」レベルという思い込んでいた!
WindowsPCに、Wubi(=Windows based Ubuntu Installer)によってUbuntuを追加インストールできるようになったのは7.04から7.10あたりです。
当時は「あくまでもお試し」として簡単にUbuntuを試すことができるツール・・・という程度の認識でした。
実際使ってみて不安定な部分もあったり、最大で30GBの領域しか確保できないということもあり、これでは実用には向かない、というレッテルを自分の中で貼り続けていたのです。
◆NTFSファイル・フォーマットへの対応の進化
それから3年あまりの間、Ubuntu周りで大きく進化したことの一つとして「NTFS」への対応の改善が挙げられます。
以前からFATフォーマットのディスクに関しては問題なくUbuntuで利用できていましたが、NTFSをUbuntuにマウントするには特殊なツールを追加する必要がありました。
しかも、マウントできたとしても不安定であったり、トラブルが生じることもあったりして、実用的なものとは言えませんでした。
現時点でUbuntu標準のファイルフォーマットは「ext4」となっていますが、NTFSのディスクをUSBで接続しても、内蔵ドライブとして増設しても、当たり前のように認識し、マウントさせて利用できるように、急速に進化しています。
「システム」>「システム管理」>「ディスク・ユーティリティ」を開いてみます。

WindowsのNTFS領域を認識し、マウントすることができ、読み書きも行えます。
◆とってもコンパクトなUbuntuのシステム領域
Windows7 プレインストールのlenovo G560を利用しています。320GBの内蔵ドライブの30GBの領域を用いてUbuntuをインストール。開発環境を含めて、アプリケーションをふんだんに、ライブラリ、コーデックなどで6GB、仮想環境のディスクイメージで2GB利用しており、約8GB程しか利用していません。
データ/コンテンツの保存領域は「/host」として認識されている残りの領域。この領域がWindows7のNTFSフォーマットのディスク領域です。

◆ファイル/コンテンツ領域はWindowsのものを共用
前述のように、今やUbuntuはNTFSの領域を自動で認識し、簡単にマウントすることができます。
先程のlenovo G560の場合、Windows7のNTFS領域が「/host」以下にマウントされているので、ここにアクセスすれば、Windows7のディスク領域をローカルディスクと同様にして、ファイル/フォルダの読み書きができます。
UbuntuをサブOSとして使い分けをしながらも、同じコンテンツを開いて、修正して保存ができるわけなんですね。
コンテンツまでを2重で置いておくのは非効率的ですし、情報は一元化することが重要ですし。
◆リスクを回避して気軽に利用できるWubi
Ubuntu日本語フォーラムやYahoo!知恵袋などに多く寄せられるのがデュアルブートのトラブル。
ディスクのパーティション操作を誤って大切なデータを消してしまったり、ブートローダー/Grubのトラブルを生じさせてしまったり。。。
Ubuntuでのデュアルブート環境の構築は以前から比べて飛躍的に容易になったとはいえ、今だにトラブルはつきものです。
そんなリスクを回避するためにも、Wubiは気軽にUbuntuを利用できる有効な手段と言えるでしょう。
◆通常インストールと変わらないWubiでのUbuntuのパフォーマンス
Wubiは、Loopmounted Virtual Partition Managerという機能により、Windowsファイルシステム上のひとつのイメージファイルとしてインストールされます。
この為、WubiでインストールしたUbuntuは、VirtualBoxのように仮想マシンとして動く、と思われがちですが、そうではありません。
ただ単にパーティションを仮想化しているだけであり、Ubuntu自体、そして各種デバイス・ドライバもネイティブに動作します。従って、パフォーマンスについては、体感上では、通常インストールのUbuntuと変わりありません。
性能低下の要因となるのは、ディスクの読み書きの違いだけとなります。
特に、WindowsのFAT32/NTFSというファイルフォーマットはファイル・フラグメンテーション(断片化)を起こしてしまうため、使い続けるうちにパフォーマンスが徐々に低下していきます。
さらには、断片化の度合いがヒドくなると、こちらの記事のようなトラブルが起こりえます。また、機構上、ハイバーネーションには対応しません。
このような小さなマイナス要因はあるとしても、デュアルブート化に伴って、パーティション操作を誤って、データを消してしまうという事故は防ぎながら、簡単にUbuntuを導入できるという大きなメリットがあるわけです。
◆さらに高速起動を目指して!今後の展開はますます楽しみ!
今後のUbuntuの楽しみとして、iPadのようなタブレットPCで動作するバージョンもリリースされる予定です。同時に「Ubuntu Light」という、チャットやインスタントメッセンジャー、Webブラウザ、メディアプレーヤーによる最低限のアプリケーションのみを備えた軽量版も準備中です。
これにより、電源オンからWebブラウザの立ち上げ、Webへのアクセスまでを10秒以内に完了することを目指し、Windows PCに「デュアルブート・インスタント」機能として、プリインストールされた機種が出荷されることになるかも知れません。
これからも大きく進化を遂げていくUbuntuを、仕事や趣味の道具を楽しむための、身近な道具のひとつとして活用するために、まずは、簡単にデュアルブート環境にできるWubiによるインストールで、Windowsとは違うOS、そしてアプリケーションを用途によって、気分によって、使い分けてみてはいかがでしょうか?