Ubuntuのアプリケーションの追加/削除はとっても簡単で。全てがネットワーク経由で手に入れることができます。
しかも全てが無料で利用できるのです。中には市販のアプリケーションと同等、あるいはそれ以上に機能するものもあります。
このアプリケーションのインストールには何種類かの方法があります。
(1)追加と削除…
「アプリケーション」>「追加と削除…」から起動します。
起動したら、まず「表示:」のところで、「全ての利用可能なアプリケーション」に切り替えておきます。これでインストール可能なアプリケーションが全て表示されます。
左ペインでジャンルが選べます。リストにチェックが入っているアプリケーションがすでに導入済みのものを表しています。「人気度」の★の数を参考にしながらアプリを選ぶと、右下部に簡単な紹介が表示されます。マウスでチェックを入れ、「変更の適用(A)」をクリックすれば自動的にサーバから必要なパッケージをダウンロードしてきてインストールまでを行ってくれます。
不要となって削除したい場合には、このチェックを外して「変更の適用(A)」をクリックするだけ。実に簡単ですよね?
実は9.04からここでインストール可能なアプリケーションが大きく増えて、さらに充実しています。
(2)Synapticパッケージ・マネージャ
「システム」>「システム管理」から起動
アプリケーション単位での「追加と削除」ツールに対して、こちらはさらに細かいパッケージ単位で追加と削除の管理が行えるツールです。「クイック検索」窓にキーワードを入力するとパッケージ名称と右下に表示されるパッケージの説明文章から該当するものが一覧で表示されます。
導入済みのパッケージは緑色の■が表示されています。追加インストールするには、リスト上で右クリックし、「インストール指定」を。削除するには、「削除指定」または「完全削除指定」(設定ファイルも削除される)を選択します。
「適用」をクリックすれば、あとは自動で作業が行われ、パッケージによっては同時に、 「依存関係」にあるパッケージもまとめて追加/削除されます。
*用語解説、「依存関係」と「競合関係」
Ubuntuはパッケージ管理で定評のあるdebianの系統であり、aptというパッケージ管理システムを搭載しています。
Aというアプ リケーションを利用しようとするとき、D,E,F,Gというパッケージ(ライブラリなど)が必要となる時があります。これを「依存関係」にあると呼んでいます。 一方、ここにJというパッケージを追加すると、Eというパッケージと相性が悪く、その影響でAというアプリが正しく動作できなくなる場合があります。これをJとEは「競合関係」にあると表現しています。
数 多くパッケージを導入していけばいくほど、この「依存関係」と「競合関係」は複雑なものとなっていきます。これがしっかりとできていないとシステムの崩壊 につながってしまうのです。これらの管理に定評がある”apt”が、複雑なパッケージ管理を裏でしっかりと行ってくれるため、ユーザはそれらを意識するこ となく安心してアプリケーションの追加、削除が行えるようになっているのです。
(3)debiインストーラー(パッケージ・インストーラー)
サー ドパーティなどが開発したアプリケーションや、プロジェクトにより開発途上のツールなどがWeb上で単独で公開されている場合があります。「.deb」という 拡張子がついたパッケージは、ソースファイルなどをdebian系のディストリビューションで導入できる形でまとめたもの。Webページからダウンロードが終了すると自動的に、あるいはダウンロードした.debパッケージをダブルクリックすると、このパッケージ・インストーラーが起動してインストール作業を簡単に行えるようになっています。
(4)日本語環境セットアップヘルパ
「システム」>「システム管理」から起動。
Ubuntu Japanese Teamによる日本語環境をより充実させるためのアプリケーションを簡単に導入できるツール。
ブランクの□にチェックをいれると追加インストール、チェックを外せば削除。YouTubeやニコニコ動画を観るためのAdobe Flashのプラグインや、アドビ純正のPDFリーダー、フォントなどが簡単に導入できます。真っ先にこのツールで導入しておきたいものです。
(5)Ubuntu Tweak
getdebから追加導入を:http://www.getdeb.net/app/Ubuntu+Tweak
導入後、「アプリケーション」>「システムツール」から起動します。
Ubuntu のシステム管理機能を補完する便利なツール、Ubuntu Tweak。この機能の一つにアプリケーションの追加と削除機能があります。サードパーティのアプリケーションや、純正の「追加と削除…」、 Synapticパッケージマネージャよりも新しいバージョンのアプリケーションがこちらから導入できます。
(6)リポジトリを追加して、入手可能なアプリケーションを増やす!
Ubuntuに関するネット上の記述などで、他のOSのユーザにとって聞きなれない単語のひとつが「リポジトリ」。
本来、「集積所」という意味を持つこの単語は、具体的にはパッケージを置いてあるサーバの所在地=アドレスを意味しています。このリポジトリを追加することで、簡単な手順でインストールできるアプリケーションを増やす事ができるのです。
Ubuntu対応のソフトウェアを紹介しているサイト「getdeb」を例として、リポジトリの追加方法を見てみましょう。
「システム」>「システム管理」>「ソフトウェア・ソース」を開き、「サードパーティのソフトウェア」タブを選択します。
「+追加」をクリック。「APT line: 」の入力欄に、下記のアドレスを入力し、「+ソースを追加(A)」をクリック。
deb http://ubuntu.org.ua/ getdeb
または下記のいずれかを入力します。
deb http://mirrors.dotsrc.org/ getdeb/
リストのアップデートを求められるので、従うと、パッケージのデータベースが最新のものに更新されます。
以上が「リポジトリの追加」の一般的な方法となります。
しかし、先ほどご紹介した「Ubuntu Tweak」であればもっと簡単にリポジトリを追加することができます。
- 「アプリケーション」>「Third-Party Source」を選び、「ロック解除」をクリックし、パスワードを入力。
- 現れたリストにチェックを入れて、「更新(R)」ボタンをクリックするだけでOK!
GoogleやSkype、Dropbox、Medibuntuなどの人気のリポジトリをチェックするだけで導入できるので便利です。
「追加/削除」画面に移ると、導入可能なアプリケーションが一覧に追加されます。
この手順で導入以降は、アプリケーションのアップデートがある度に、通常のシステムアップデート通知と共に知らせてくれるようになるので便利です。
(参考)自力でコンパイル?
今日のようにパッケージ管理システムが発達していなかった頃のLinuxシステムでは、公開されているソースを入手し、同時にアプリケーションを正しく動作させるために必要な「依存関係」にあるパッケージのソースも入手し、実行形式に変換するコンパイルという作業が必要でした。もちろん現在でも開発者の間では当たり前のようにこれらの作業が行われています。しかし一般ユーザにとっては、複雑であり煩雑な作業であり、これらの作業から解放された事が、今日での Ubuntuブームの要因のひとつと言っても過言ではないでしょう。
Ubuntuには、プログラムのコンパイルに必要なツールも標準で搭載されているが、自力でコンパイルしなければならないアプリケーションは、まだ開発途上のものも多く、トラブルの要因となりやすいものです。導入の際にはあくまでもそれらを念頭に置く必要があります。







