このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 無手勝流 マルチブート。UbuntuとWindowsとその他のOSを1台のマシンから起動できるようにしてみる。 このエントリをつぶやくこのWebページのtweets Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious

今回は、一つのハードディスクにいくつものOSを入れて、起動時に切り替えて使えるようにしてみようと思います。すなわちデュアルではなく、マルチブート環境です。この例では、Ubuntu、DreamLinux、pcLinux、Windows7の4つをインストールしてみます。

本来のぞましいのは、「/boot/grub/menu.lst」の設定ファイルをチェーンロードさせる形式で記述することでブートローダーの動きを制御することなのですが、難しい設定はエンジニアの皆さんにお任せして、ここではViva! Ubuntu!!流にヤヤコしいこと抜きでいきたいと思います。

(1)下準備:パーティションの分割

まずは下準備としてパーティションの分割を行います。

  • sda1 約30GB :Ubuntu
  • sda2 約80GB :Windows7
  • sda3 約20GB :pcLinux
  • sda4  拡張パーティション
  • sda5 約10GB :DreamLinux
  • sda6 約12GB :共有データ保存領域(FAT 32形式)
  • sda7 約9GB Linux用 SWAP領域

Synapticパッケージマネージャで「gparted」を導入します。インストール後、「システム」>「システム管理」>「パーティション・エディタ」で起動します。

ディスク表示エリアで右クリックして「新規(N)」で新しいパーティションを追加します。

001Partition

現れた画面でサイズを指定します。「ラベル」には好きな名称を入れられます。

これにより管理がしやすくなります。

002NewPartition

この例の場合、6つのパーティションが必要となりますが、「基本領域」は4つまでしか作成できません。このため、「/dev/sda1から3」までに基本領域を、最後の4つめにとなる基本領域=「/dev/sda4」を拡張領域に変更してします。
そしてこの中に論理パーティションを追加していきます。

003ExtendPartition

SWAPパーティションは、仮想メモリとなります。

最近では実メモリの高容量化と共に、価格が安くなっており、実メモリを多く搭載していれば普段の使用ではSWAPが必要となるシーンは少ないと思いますが、ノートPCなどでスリープを使用する場合には、SWAP領域を確保しておく必要があります。

「実メモリと同じ容量〜1.5倍程度」が目安となるでしょう。

このマシンのメモリは現状では4GBですが、近々に8GBに増強することが考えられるので9GBのSWAP領域を確保することにしました。

004swap

以下の通り、3つのパーティション+拡張パーティション(この中に3つのパーティション)=合計6つのパーティションを指定しました。

005Parted

「適用」ボタンを押す事で、作業が開始します。この適用ボタンを押すまでは、何度でも試行錯誤ができます。

006Part-finish

全てのパーティショニング作業を一気にまとめて行うことができます。

本来ならば、Windowsを一番最初に。他のLinux関連を導入したのちに、Ubuntuを最後に入れるのが順番としてはいいのですが、要望に応じてOSを追加していくことを想定し、敢えて今回はパーティションの指定どおりに行ってみます。

*最初にUbuntuが入っている環境に、Windowsを後から入れると、Ubuntuのブートローダーを消し去ってしまい、Windowsしか起動できなくなってしまいます。今回はこの問題を回避する方法も併せて見ていきたいと思います。

(2)Ubuntuをインストール

まずはUbuntuが「sda1」にインストールされるように指定します。その場合のコツをご紹介しましょう。

007Ubuntu01

インストールの「ステップ4/7」の「ディスクの準備」画面で、「手動でパーティションを設定する」を選びます。

008ubuntu02

この例では「/dev/sda1」にUbuntuをインストールしたいので、該当する行を選択し、「パーティションを編集」をクリック。

009ubuntu

ここで「マウントポイント:」で「/」(ルート)を選ぶのがミソ

これにより、指定したパーティションにUbuntuをインストールすることができます。

(3)Windows 7をインストール

LinuxとWindowsではパーティションの表示形式が異なります。しかし容量を見ればわかることでしょう。

インストール先を画面で指定してインストールを進めます。

010Win7

インストールを終了すると、前述の通りUbuntuのブートローダーが消されてしまい、起動できなくなってしまいます。しかし、消されているのはブートローダーだけ。Ubuntu本体は残ったままです。そのまま続けましょう。

(4)pcLinuxをインストール

pcLinuxのインストール時にもUbuntuと同じ要領で、インストール先を「/dev/sda3」とし、マウントポイントを「/」として指定してインストールします。
PClinuxMountPoint
インストール後、再起動すると、ブートメニューが現れます。
Ubuntuもリストに加わり、選択して起動できるようになっています。

011PClinuxGrub

(5)DreamLinuxをインストール

DreamLinuxは、「/dev/sda5」に、他と同じく「/」をマウントポイントとして指定してインストールします。

Grubのインストール先は、MBRのままで進めます。

012dreamlinux

マシン起動時のブートメニューがDreamlinuxのものに変わりました。

013dreamlinuxGrub

これで、目的のOSが全て、電源投入後に、リストで選択して起動できるようになりました。

このリストで表示される順番を入れ替えたい場合には次の手順で行えます。

(6)ブートメニューの表示順位の入れ替え

ブートメニューの表示される項目は、debian系の場合、「/boot/grub/menu.lst」に記録されています。

これをテキストエディタで、管理者権限で開き順番を入れ替える事で、表示順位を修正できます。

014GrubMenuList

Ubuntuを一番上にしてみました。

015BootMenu

(7)ブートメニューがうまく作成されない場合の対応

状況によってはうまくブートメニューが作成されない場合があります。

その際には、マスター・ブート・レコードの再インストールを行うといいでしょう。

この方法は、後からWindowsをインストールしてしまい、Ubuntuが起動できなくなってしまった時にも使えます。

016BootOption

まずは、LiveCDで起動し、最初のメニュー画面でF6キーを押します。この時にポップアップが現れますが、「Esc」キーで消して、「BackSpace」キーで「boot=casper」の部分までを消して、「root=/dev/sda1」等に書き換えてEnterを押して起動させます。

*「sda1」の部分は、Ubuntuが入っているパーティションを指定します。

017BootOption

Ubuntuにログインした後、端末を開き次のコマンドを実行します。

sudo /usr/sbin/grub-install /dev/sda

018GrubRemake

このコマンドにより、新たにGRUBがインストールされます。

019UbuntuBootMenu

うまく行けば、このようにブートメニューが修復されます。

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