このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 大幅に機能強化した「VirtualBox 3」正式版が登場。リポジトリを追加してパッケージ管理。 このエントリをつぶやくこのWebページのtweets Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious

今やデスクトップ仮想化ソフトウェアとしてVMwareをも凌駕するほどの使いやすさで定評を得るほどになった「VirtualBox」。Sun MicrosystemsがOracleに買収されたことにより、名称も「Oracle」が冠として付くようになっています。

バージョン3の主だった特長としては以下の2つがあります。

  • 仮想マルチプロセッサをサポート。最大32CPUに対応
  • WindowsゲストでDirect3D 8/9 アクセラレーションOpenGL 2.0 アクセラレーションに対応

(1)マルチプロセッサ・サポートにより大量のデータ処理に対応

003VirtualBox3-Processor

「System」メニューの「Processor」タブでは、仮想SMP(対称型マルチプロセサ)システムとして、1つの仮想マシンで最大32個の仮想CPU最大32CPUまでを指定することができるようになっています。

これによりデスクトップとしての利用に限られず、サーバクラスの大量のスレッド処理にも対応できることになります。

(2)グラフィックス機能の強化

002Display

従来どおり、ビデオメモリの容量、3Dアクセラレーションの有効化を指定できます。

画面的には変わり映えしないものの、Direct3D 8/9やOpenGL 2.0 アクセラレーションへの対応も図られています。

すでに対応している「3Dアクセラレーション」機能により仮想環境でもCompizによる3Dデスクトップが実現していましたが、今後はCDのモデリング/レンダリング、デザイン、ゲームなどへの対応がますます充実することになりそうです。

「Remote Disyplay」機能については、こちらをご参照ください。

(3)ハードディスク機能の強化

004Harddisk

追加のコントローラとして、VMware同様に、SATAやSCSIホストアダプタとして定番のLSI logic社、BusLogic社製品にそれぞれ対応するようになっています。

(4)サーバ運用にも便利なネットワーク機能

005Network

ネットワーク機能は、2.xからブリッジ接続に対応するようになった事でIPアドレスを個別に割り当てる事ができるようになり、サーバとしての使用も問題なくできるようになっています。仮想ネットワークアダプタも4つまで対応。

■旧バージョンからのアップデート、リポジトリを簡単に追加

バージョン2.xからアップデートを行う場合、いったん古いパージョンを削除する必要があります。

新パージョンは下記URLからダウンロードし改めてインストールを行えますが、VirtualBoxのリポジトリを追加しておけば、aptによるパッケージ管理システムでバージョン管理を行えるので便利です。

http://www.virtualbox.org/wiki/Linux_Downloads

006VirtualBox-Synaptic

リポジトリの追加方法は、ダウンロードページに説明が書かれていますが、手順はけっこう面倒です。

簡単な方法としては、「Ubuntu Tweak」を用いればもっと簡単に導入が可能です。

Ubuntu Tweakの導入については、こちらをご参照ください。

006VirtualBoxRepo-UbuntuTweak

Ubuntu Tweakを導入し、起動したら、「アプリケーション」>「サードパーティのソフトウェアのソース」を開きます。

「ロック解除」でシステムのパスワードを入力します。

この中のリストに「VirtualBox」があるので、チェックを入れて、「更新(R)」ボタンをクリックします。

これによりVirtualBoxのリポジトリと共に面倒な認証キーの導入までもが自動で行われます。

注意点としては、この中の「追加と削除」の一覧に現れる「OSE」版はオープンソース版であり、機能に制約があります。Synapticパッケージマネージャから改めて導入するのがいいでしょう。

007VB-OSE

2.2からのアップデートを行ったのち、すぐに問題なく仮想マシンが起動できました。

001VirtualBoxMain

参考:カーネルをアップデートしたらVMwareやVirtualBoxが起動しなくなった場合

■近々リリース予定の「VirtualBox Web Console」に注目!

さて、エンタープライズ分野で導入されているVMwareやXenServerでは、Webインタフェースによる仮想マシンの制御ができるようになっています。システム管理者としては遠隔からの集中管理を一環して行うことが必須ですが、いよいよVirtualBoxにもこの管理機能に対応するようになります。「VirtualBox Web Console」と呼ばれる機能に統合されることで、VMwareに追従するどころか、完成度によっては超えてしまうかも知れません。

後発の仮想化環境でありながら、ユーザ視点から始まって、こまめなアップデートを繰り返し、ユーザビリティを格段に向上したVirtualBox。

Oracle社の配下となり、その本気度がますます高まっているような気がしています。


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