いよいよ正式版が登場!Ubuntu9.04 Jaunty Jackalopeの新機能

いよいよ正式版が登場!Ubuntu9.04 Jaunty Jackalopeの新機能
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いよいよUbuntu9.04、通称Jaunty Jackalopeの正式版が日本時間の4/24未明に迫ってきました。
・・・ということで、新バージョンに搭載されている新しい機能について、もう一度まとめてみましょう。

今回は、デスクトップ版、サーバ版、ネットブック版、ARM版などのほか、Linuxをメディアサーバにする「MythTV」を統合した「Mythbuntu」、マルチメディア処理向けの「Ubuntu Studio」もリリースされることになります。

1、Linux カーネル 2.6.28の採用

昨年末のクリスマスにリリースされたLinuxカーネルの2.6.28、その目玉のひとつが「Fast Boot」。
Ubuntuの創始者であるマークシャトルワースさんが2月にメーリングリストに投稿した記事の中では、
「Jaunty(9.04)での目標は、ネットブックを25秒で起動させる事であり、Koala(9.10)のデスクトップでは、さらにどれだけ速くできるかに全力を!」と呼びかけています。
その目標はかなりの確率で達成できたようで、環境によっては、劇的な起動時間の短縮が実現しています。

2、X.Org サーバ 1.6

従来、Linuxの世界においてATIのグラフィックスは、nVidiaと比べると対応が遅く、3Dグラフィックスが動作しなかったり、時にはXも起動できないという場合もありました。
しかし最近ではコミュニティの尽力により、Linux環境への対応も急速に改善されてきています。
今回9.04が採用したX.Orgサーバ1.6では、ATIのグラフィックスカード/チップへの対応がさらに進歩しているとのことです。

3、Gnome 2.26

実はUbuntuは半年毎に新版がリリースされるデスクトップ環境”Gnome”のサイクルに合わせるようにして、次々と新しいバージョンをリリースしています。
9.04に搭載しているGnomeのバージョンは3月19日にリリースされたばかりの2.26を搭載。
多くの改善が図られた中でも「マルチディスプレイ設定」が大きなものとなっています。
001MultiMonitor
001MultiMonitor posted by (C)u-bon

音楽/映像制作、DTPなどのクリエイティブ分野、証券/金融取引などではマルチディスプレイ環境が数多く用いられています。身近なところではノートPCでをプロジェクターにつないでプレゼンを行う際にも用いられます。
このような用途が大きく拡がることになるかも知れません。

4、将来に向けて「ext4」ファイルシステムへのいち早い対応

002ext4

最新のファイルシステムである「ext4」は、1ファイルの最大サイズが 32TiBから1EiBにまで拡大しています。テラからエクサというとてつもない程巨大なビックデータを取り扱うことができるわけです。
個人ユースではピンと来ないのですが、研究分野における可視化データ、ストレージや仮想化イメージのスナップショット、実データの冗長化によるバックアップ、さらにはJsox法の施行に伴う証跡を残すためのトランザクションデータのバックアップなど、日々業務で発生するデータは肥大化しています。
将来を見据えたファイルシステムとは言え、本格普及が求められるのは、そう遠い日ではないように思えます。
Ubuntuへの正式採用については、まだ議論中との事です。

5、対応アプリケーションの充実

・「追加と削除」のアプリケーションがさらに充実しています。

003AppliAdd_Remove

従来は自分でコンパイルしなければ導入できなかったアプリケーションの数多くが「追加と削除…」のリストにマウスでチェックを入れるだけで導入可能となっています。
これはオープンソース・コミュニティの対応の賜物であると同時にDebian, Ubuntuのパッケージメンテナーの皆さんの尽力によるものと言えるでしょう。

また、8.10では見送りとなったOpenOffice.orgの最新バージョン3.0の、さらに新しいバージョンである3.0.1が標準で搭載されています。
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6、Synapticパッケージマネージャの新機能

Synapticパッケージマネージャ内にアプリケーション画像のプレビュー機能が追加されています

005Synaptic

7、新しい管理ツール

「システム」>「システム管理」>「不要パッケージの管理」という便利なツールが追加されています。システムに残っている無駄なパッケージの削除によるリソースの解放は、ネットブックなどで重宝されるものとなるでしょう。
006UnneededPackage

8、サスペンド/レジューム機能の改善

ベータ版以降、8台のノートPC/ネットブックで9.04を試してきました。あくまでも体感ですが、8.10に比べて、サスペンド、レジューム機能が大幅に改善したような気がしています。

9、Mobile接続がより簡単に

007MobileConnection

モバイル通信の設定が国内全キャリアに対応。簡単なステップで接続できるようになっています。

10、通知機能のデザインがよりシックに

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11、サーバーにおける新機能:クラウド・コンピューティング対応

昨年12月に、UbuntuではAmazon EC2に対応したUbuntu 8.10 Server Editionをリリースしており、今年3月12日には、Amazon EC2インスタンスの管理・監視、自動スケールアップなどの管理ソフトウェアを提供している「RightScale」との協業が発表されています。
Ubuntu 9.04 Server Editionでは、Amazon EC2のAPIを活用しながら自前でクラウド環境を構成できるオープンソースの「Eucalyptus」を搭載。自社のサーバにインストールすることで、 Amazon EC2やAmazon EBS/S3といったストレージサービスと同じような環境を自前で構築できるようになるわけです。

12、”ターンキー”メールサーバ

ユーザーの手間を患わせることなくシステムをすぐに使えるように準備することを、「鍵を回せばすぐに使える」という意味で”ターンキー”と呼んでいます。
旧来、オープンソースでのシステム構築は、公開されているソースを入手し、ドキュメントを精読しながら、ソースを解読・・・というよな、導入に至るステップには、多くの忍耐と試行錯誤を要するものでした。
メールサーバひとつをとっても、信頼のおけるシステム構築には相当の手間がかかったものです。
しかし、「dovecot-postfix」パッケージでは、SMTP、POP3、TSLやSASLによるセキュアなIMAPをサポートするメールサーバを、少ない労力ですぐに利用可能なシステム構築が可能なものに仕上がっています。

*残念なこと

残念なのが、私のお気に入りのDel Inspiron 12に搭載のグラフィックス・チップセットに対応するドライバ「xserver-xorg-video-psb」が未だに9.04はおろか8.10にさえも対応していない点です。
当面は8.04のままで使いつづけるしかありません。

さて、8.10からのアップグレードは、「update-manager -d」というコマンドで行えるわけですが、今回、私はいきなりこのコマンドでのアップグレードは行わない事にします。

まずはLiveCD/USBを用意して、9.04環境で起動できるかを確認した上で、クリーンインストールを行うつもりです。

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