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1993年、瀕死の状態にあったIBMに着任し、2002年3月までIBMの会長兼CEOを務めたガースナー。
思い起こせばIBMがオープンソースをビジネスに取り込む宣言をしたのが1999年。
以来、ビジネス分野におけるサーバOSとしてLinuxを取り入れ、数多くの導入実績を誇り、結果としてLinux市場拡大を牽引する立場にあるIBM。一般にはあまり知られてはいないが、スパコンの世界でもIBMは大きな躍進を遂げており、この10年間でスパコンのOSのシェアは90%を超えるに至っている。

そのIBMから衝撃的な発表がこの夏にあった。

脱Microsoftデスクトップを世界へ提供(2008/8/8 日本IBMプレスリリース)

これは、IBMとCanonical/Ubuntu、NovellそしてRed Hatが、世界中のハードウェア・パートナーと協力して、Lotus NotesとLotus Symphonyによる、脱Microsoftパーソナル・コンピューティングを提供。2009年までに世界のデスクトップ市場に10億ユニットを展開することを目指す・・・というものであった。

一方で、この10年間培ってきたスパコン分野での実績を引っさげて、IBMはクラウド・コンピューティングへの取り組みを2007年秋から積極的に行い、データセンターの建設を急ピッチで進めている。
グーグルによるクラウド・コンピューティングのビジネスモデルを、大企業、官公庁向けに提供していこうという目論見なのだろう。
提供するサービスは、Google Appsとはさほど変わりないものと思われる。しかしそれは”自前のGoogle Apps”となる。専用線によるネットワークのパフォーマンス向上、セキュリティの確保、データのバックアップ体制、災害時でもビジネスを継続できるような配慮、そして何よりも”広告”が現れる事がない。

ガースナーにより生き返り、蘇った”巨象”=IBMが、満を持して解き放つ、クラウド・コンピューティング時代の新たなサービス。
その一部が姿を現わし始めた。
本当に使える環境なのかどうか、早く実際に試してみたいものであります。

Ubuntu Linux+Lotusで”MSフリー”なデスクトップソリューション – 米IBM(マイコミジャーナル記事)

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